消費税の未来・中古車下取り税を提言します。豊田章男×マツコ・デラックス「消費増税で30万台落ちるだろう」

財界トップの発言力を持つ、日本自動車工業会豊田章男会長は、10月6日東京モーターフェスの会場で消費増税に多大な懸念を示しました。今回の消費税の未来では、マツコ・デラックスさんとの息の合った対談のうち、「税金」に関する部分を文字起こしにしてみました。

毎日のように自動運転を始めとする革新的技術に触れている豊田章男会長の発言は、旧態依然とした「変わることのない人間社会の人為的とりきめ」が、100年に一度の大変革に取り残されてしまう予感にあふれています。未来からの直言として受けとめたいと思います。

豊田章男×マツコ・デラックススペシャトークショー

マツコ あっそうね質問ね。あっこれ
ピコピコ 「クルマの維持費が高いです。何とかなりませんか?」大型モニターに質問が表示される
章男 あーこれねほんとにね維持費っていろいろあるじゃないですか。ガソリン代、それから税金、保険代、駐車場代とかいろいろありますでしょ。それでそのほんとにそのへんは高いと思います。いまも自動車工業会ね、あのー日本のちょっと真面目な話をしますけど、日本の国家予算てね約100兆円。100兆円のなかの自動車関係諸税、えーというのが約8兆円。
マツコ 100兆円のなかの8兆円
章男 そのうちの4兆円はねその自動車以外のものに使ってるわけですよね。
マツコ 自動車関連で得た8兆円の税金のうち半分の4兆円ぐらいが、以外のことにまわっている。
章男 そうなるとあの自動車ユーザーもやっぱりその何ていうの国民でしょ。というのが私のトーンです。だから国民は何人もいるんだから、なんで自動車ユーザーからとったお金だけでねっていう。それをわたしの立場で言うますとね、何が自動車業界のエゴがとか、たとえば私が自動車工業会のトヨタですから儲かっているのに何を言ってんのていう声がかならずでてきます。ですけどわたし別に自動車会社を代表して言っているわけじゃなくて、ユーザーにとってですねちょっと負担が大きすぎるんじゃないの。っていう言い方をしています。
マツコ 説明をしておかないと。いまね章男社長ってトヨタの社長だけじゃなくて、今日このねこのフェス開催している日本自動車工業会の会長をやってんのよ。まあだから自動車メーカーの社長が交代でやってんだけど、今章男社長が会長やってんのね。だからその代表者としての意見でもあるわけなのよ。
章男 でもある。一回目に消費税が上がった時に日本の自動車市場は100万台落ちた。あの規模が。で二回目に消費税が上がった時に75万台落ちた。で落ちてそのまんまの数できている。で今回来年消費税上がるって言ってますでしょ。ああいう時に試算では30万台落ちるだろうと言われてる。
マツコ でってことは、それだけじゃなくて経済的な背景もあるけど、最初に消費税導入した時と比べるともう200万台規模が小さくなった
章男 かつねいろんな雇用が9万人ほど失われますっていう試算があるんですよ。
マツコ まあ自動車産業っていうのは関連会社も含めたら最大の雇用だもんね。
章男 ところがその雇用というのがねすぐね大企業っていうイメージになっちゃうんですが、実は日本っていうのは中小零細えーそしてまた自動車会社っていうのはほんとに75パーセントぐらいは部品メーカーからの力を借りてやってます。そうなるとねものすごく裾野の広い産業なんですよ。で裾野の広い産業であのその変化を起きると一番苦しむのは中小零細。だからその中小零細の雇用もね、9万人の中の大半になりますから、だからそれはね外国で作ればいいじゃないって言うんですよ。ところがその大企業外国に行けますよ今なら、だけどそれをね支えてくれている中小零細はそう簡単にね外国行きましょうよってことができるかどうかってことなんですよ。だからユーザーとそいううところを代表するところでやっていますので、ぜひともねあのうみんなでおっきな声出して、やっぱり維持費。維持費が安くなればねクルマ売れるかといえばそれは違うだろうと思います。われわれは我々で魅力的なクルマを作っていくことが使命ですし、やっぱりその使いやすくしていく、道路なんかもお国にちゃんと維持発展させてほしいなと思いますし、だからみんなで自動車っていうねあの産業が応援も頂きたいし、理解も頂きたいな。
マツコ まっだから章男社長からはっきり言えないだろうから、もうちょっと自動車税を下げてくれと、この中に政治家の方おられますか。・・・
章男 今のはなしさせてもらえばもう私仕事できましたから。
マツコ えっこれだけ言いに来たの、
章男 そういうわけじゃないけど
マツコ まあでもあのーちょっとね最初はちょっとそりゃあ豊田章男がただおちゃらけているわけにもいかないから、まじめなはなしさせていただいたけどつぎからはちょっとサービスタイムよね。・・・

それでは一体どうしたら良いのか?「スマートタックス®」からの提案です。

財源として一番に考えられるのは、「中古車下取り税」では無いでしょうか。最新のクルマを2年で乗り換える。これは最も裕福な方々の行動です。中古車の下取り評価額に変化はありません。中古業者は車の年式、下取り価格に応じて定められた課税標準(実態に則したアルゴリズムが構成可能です)に沿って、源泉徴収する仕組みです。もちろん中古販売時に課税されるものではありません。ほんの思いつきですが、会長も税調も来年までに考えてみてください。