消費税の未来・湖東京至氏の「消費税とはどういう税金か、その実態」に拍手

 消費税について疑問を感じたら、ぜひご覧頂きたい講演動画があります。

www.youtube.com

二時間にわたる元大学教授の講演です。湖東京至氏は税としての「消費税」について、永年の学術的なご実績と経験から、その不当性を多くの人に理解してもらう事の難しさを訴えています。

 ひとつだけこの動画を見る前に知っておいていただきたい事があります。

 消費に課税するという消費税の理想があります。たとえば消費者がお店に100円を支払います。消費税という課税がなければ、決済に用いられる数字はひとつの数字で間に合います。100という数字です。現在は消費税が課税されていますので、税率という二つ目の数字が必要となります。もし仮に消費者が三つの数字を使ったらどうなるでしょうか。税率が10%だとして。

 本体価格100円・税込価格110円・お店に支払ったお金が110円

この数字を消費者とお店が記録していれば明らかに消費者が支払った税額がお店に入金している証拠になります。次のような数字もあり得ます。

 本体価格100円・税込価格110円・お店に支払ったお金が100円

消費者は、国に支払うべき税額を、お店に支払っていないことが明らかです。

 キャッシュレスで決済は電子的に記録される時代です。この三つの数字を、消費者とお店の両方に記録することは簡単です。

 この三つの数字を使えば、消費者が直接国に消費税を納めることができます。たとえ現金決済でも、携帯電話の機能を使うことで、三つの数字を電子的に記録できます。

 古代、お金というものが発明されてからずっと忘れていた事。それはお金の中には、「税」と呼ばれる「社会への貢献・寄付」が含まれている。ということです。数字を三つ使うことで、消費者かお店か、どちらが幾ら国に納税するべきかを記録できます。

 (1/31追記 この三つの数字の意味するところは、1,売買された品物の対価の額。2、対価の額に応じた税の額。3,その税額を、売り手と買い手のどちらが実際に納税するかを含めた、納税する意思。と言えます。そしてその納税意思は、電子的な数値となって、消えること無く、実際に納税されるまで記録装置の中で保管されます。)

 この国の消費税騒動も、最終消費者が直接国に消費税を支払う、電子的なインフラが整備されれば、跡形もなく蒸発してしまいます。「リバースチャージ」によってのみ消費税制度は成立します。この方式ならば、事業者であるお店は、消費税を国に納税する必要が無くなります。海外から買ったゲームなどのコンテンツも、消費地で納税できます。輸出戻し税も、輸出企業が受け取らなかった税額の電子的な数値を、ゼロにリセットするだけです。

 今回もまた長くなりそうなので、機会を改めます。ぜひじっくりと湖東京至先生のお話を聞いてください。(2019/01/29)