消費税の未来・軽減税率はどうなるか?第190回通常国会で審議が始まります

新年あけましておめでとうございます。

1989年4月に消費税法が施行されてからもう27年になります。消費税とは財政を救う救世主でしょうか。社会保障を安堵する加護神でしょうか。昨年2015年の9月「軽減税率」という妖精がチラチラと飛び回ったかと思えば、「軽減税率」は安倍「大魔神」の様相でもう目の前に立ちはだかっています。

いよいよ今年は軽減税率導入案の審議という、消費税の基本的な仕組みを考えなおす年になりそうです。

私は57歳の小売卸売を営む個人商店主です。家業の商いを引き継ぎ、商売に精を出して来ましたが、日々常に「消費税」という税金が商売上まとわりついてきます。なにより、その年の売上高が、「みなし仕入率」が適用されるラインを上下すると、消費税納税額は簡易課税、本則課税によってずいぶんと変わってしまいます。いったいこの「消費税」とはいかなる「税金」であるのか?このはてなブログで考えてみたいと思います。

また消費生活する私が、買い物をするたびに見せつけられる「消費税」の税額表示。消費者が負担する税金であっても、消費者は納税者ではありません。この「間接税」のなんとも得体の知れない税の仕組み。

消費税を申告納税する立場、消費税を負担する立場、この両方を体験できる商人ならではの視点から、今年、消費税の仕組みがどのような変化を目指すのか、ながめてゆきます。

キーワードは「軽減税率・複数税率・標準税率・インボイス・逆進性・付加価値税・TVA・外税・内税・みなし仕入率・免税事業者・課税事業者・間接税・直接税・益税・損税・転嫁・輸出戻し税・負担率・非課税・不課税・免税・多段階税額控除・税制調査会・給付付き税額控除・売上税・営業税・取引高税・カスケード・水平的公平・垂直的公平・帳簿方式」などなどです。これらの言葉を使いながら、未来の消費税がどのようなものになってゆくのか、考えたいと思います。